暮らしの余白

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「お母さんの卵焼き」──子どものころの疑問、大人になって気づいたこと


「お母さんの卵焼き、どうしてちょっと茶色いの?」
小さな私が、ふと聞いたこと。

あれはたぶん、4〜5歳の頃。

友達の遠足のお弁当に入っていた卵焼きが、きれいな黄色で。

それを見て、「あれ?うちのと少し違うな」って思っただけだった。
本当に、ただただ、疑問だった。


別に、お母さんの料理の腕を疑っていたわけじゃなくて💦
「なんでだろう?」っていう、幼い子どもなりの素朴な問いかけ。



大人になった今ならわかる。

あの茶色の卵焼きには、理由があった。

朝の忙しい時間に、家族5人分慌ただしく作ってくれていたから。
母の朝の仕事は料理だけじゃない。きっと急いで仕上げてくれていたこともあったはず。


そして思い出す…
私があの時そう言ったら、お母さん、ちょっとムッとしてた…笑
ちょっとプライドに火がついたのかもしれない。
「え?そんなふうに思われてたの?」って。

次のお弁当のとき。
お母さんはきれいな黄色い卵焼きを入れてくれて。
しかも、得意げにこう言ってた。
「ほらね!お母さんの卵焼きも、きれいでしょ!」って。

思い出すたびに、くすっと笑ってしまう。
そして、じんわり、胸があたたかくなる。

同時に、「ごめんね」という気持ちになる。あの頃の私には、気持ちや考えの細かいところを言葉にする事ができなかったから。



今の私は、大人になって、母になって。
あの頃の母の気持ちを思い出させるような出来事もたまにある。

時間がない朝でも、がんばって作ってくれてたこと。
たったひと言に、少し傷ついたかもしれない母の心。

でも、母はそれを“優しい思い出”に変えてくれた。
黄色い卵焼きに、ちゃんと想いを込めて返してくれた。

今、私が作る卵焼きも、やっぱり少し茶色い。笑
急いで作る朝の味。それも、うちの味。

母の卵焼きは、万人受けするものではなかったかもしれないけれど、
ちゃんと、おいしかった。
ちゃんと、愛が詰まってた。


子どもが言う言葉は、ときに大人を驚かせる。
でもその裏には、決して悪意なんてない。
ただただ、疑問なだけ。
ただただ、気になっただけ。

そんな小さな声に、
母のように、少しだけやさしく返せる自分でありたいなと思う。

今日も、卵焼きを巻きながら、
私はふと、母を思い出す。



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